2003年11月05日(水) 07時05分
9頭目BSE確認 東北の肥育農家「原因究明急いで」(河北新報)
国内9頭目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が4日、広島県で確認された問題で、東北の牛産地からは早急な原因究明を求める声が上がった。
福島県葛尾村では、地元で一時期肥育され、茨城県の処理場に持ち込まれたホルスタインが10月、国内8頭目の感染牛と確認されたばかり。同村経済課の担当者は「8頭目の原因も特定されておらず、もどかしさが募る」と、進まない究明にいら立ちを隠さない。
9頭目が生後21カ月と世界で最も若い感染牛となったことについて、「ショッキングだ」と驚くのは、宮城県のブランド牛産地、みやぎ登米農協の担当者。「産地では感染を恐れ、若い牛の餌には十分に注意をしていたはずなのに…」と戸惑う。
風評被害による消費者の牛肉離れを恐れる農家も多い。
宮城県迫町の和牛肥育農家で、はさま牛振興会会長の三塚芳毅さん(51)は「食用牛は全国で全頭検査しており、仮に感染牛がいても消費者に届くことはない」と強調。「不安をあおるような報道や消費者の過剰な反応が起きないことを願うだけ」と話している。
[河北新報 2003年11月05日](河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000008-khk-toh