2003年11月04日(火) 19時50分
広島のBSE牛、「従来型と」確定診断(日経新聞)
BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)の全頭検査で、厚生労働省の専門家会議は4日、広島県福山市の食肉処理場で先月末に解体した肉牛について「新型ではなく、従来型のBSE」と確定診断した。この牛は2001年10月に感染源と考えられている肉骨粉の販売を禁止した後に生まれており、禁止後も汚染が拡大していた。今後のBSE対策の見直しも迫られそうだ。
感染牛は先月に茨城県で確認された新型(非定型)のBSEに続き、国内では9頭目となる。
同省によると、この牛は2002年1月13日に兵庫県で生まれた雄のホルスタインで、福山市で肥育された。これまでの感染牛は北海道や東日本に集中しており、西日本生まれは初めて。汚染地域も拡大している恐れもある。
BSEは潜伏期間が2—8年とされており、今回の牛のように1歳9カ月という若さでの感染牛は国内では最も若い。海外では英国で1992年に生後1歳8カ月で発症した牛が確認されているという。(19:50)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031104AT1G0402M04112003.html