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大部分が性行為による感染とみられ、専門家から「無防備な性行為が増えていることを示しており、エイズの爆発的拡大の前兆」との指摘も出ている。
若者中心の感染拡大が判明したのは、献血血液の安全性を高めるため、日赤が1999年から導入した核酸増幅検査(NAT)の結果。同検査は、ウイルス感染直後の血液を見つけ出すことができる。
日赤は、2000年4月から2002年3月にNAT陽性となった献血者の年代を調べた。
すると、女性で最も多かったのは10代で、人口10万人当たり3.89人だった。20代も同2.81人と2番目に多かった。最も少なかったのは50代で同0.51人だった。
男性の10代は同1.47人と全世代平均並みだった。しかし、ピークの20代は同3.24人で、40代(同0.34人)の10倍近くに達し、やはり若者中心の感染拡大傾向を示していた。
HBV感染は、以前は母子感染や注射針の使い回し、輸血などが主な原因だった。現在は、これらの原因による感染はまれになっている。
■B型肝炎 ウイルス性肝炎の一種。血液や体液を介して感染し、2−5カ月の潜伏期間後に発病し、劇症肝炎を起こすこともある。成人が感染した場合、治ればウイルスを保持し続けることは少ないが、3歳ごろまでに感染すると無症状のまま持続感染し続けるケースが多い。母子感染などが原因の持続感染者が50代を中心に国内に150万人近くいるとされる。母子感染対策などが整備され新規患者は減っているが、性感染症としての対策は進んでいない。ZAKZAK 2003/11/04