2003年10月31日(金) 21時31分

第一興商に排除勧告、カラオケ曲で他社の利用妨害（日経新聞）

　カラオケ機器・ソフト最大手の第一興商（東京・品川）が、系列のレコード会社が使用権を管理する人気曲を他のカラオケ事業者に使わせないよう妨害しているとして、公正取引委員会は31日、独占禁止法違反（不公正な取引方法）で同社に排除勧告した。

　公取委によると、第一興商は2001年11月以降、子会社のレコード会社2社が作曲者らと独占使用契約を結んで管理する歌謡曲のうち、中高年層に人気の高い懐メロなど67曲について、競合相手のカラオケ会社、エクシング（名古屋市）に許諾を与えないようにし、同社のカラオケ事業を妨害した。

　一般に歌謡曲などの著作権は日本音楽著作権協会（ＪＡＳＲＡＣ）が作曲家などから委託を受け管理。カラオケ事業者がソフトなどに使う場合、使用料を支払ってＪＡＳＲＡＣから許諾を得る。ただ1971年の著作権法施行前に国内でレコード発売された楽曲（管理楽曲）は、独占使用権を持つレコード会社の許諾も得る必要がある。

　第一興商の話　勧告は不本意だが、内容を慎重に精査し、対応を検討する。  (21:56)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031031AT1G3102531102003.html