2003年10月31日(金) 15時01分
FTC、米特許システム刷新を勧告(ZDNet)
米連邦取引委員会(FTC)のティム・ムリス委員長は10月30日、妥当性のない特許の存在が技術革新と競争を阻害しているとして、特許への異議申し立てプロセスを刷新すべきだと提案した。
同委員長によると、現行の異議申し立てプロセスは、法廷での立証責任が厳しすぎる。「FTCの考えでは、立証責任が厳しすぎるため、法廷が疑わしい特許を駆除することができなくなっている」という。
この日、米知的財産法協会の年次会合で話をしたムリス委員長は、米特許システムをオーバーホールせよと勧告する内容のFTCの新報告書を紹介した。
この報告書では、米特許システムは大部分において「うまく機能している」としつつも、特許の質の低さ、不安定な法的基準、訴訟の脅威が迫らないと特許に異議申し立てができない点などを問題として挙げている。
同報告書は、米議会が特許への異議申し立てプロセスを簡易化する法律を制定すること、その特許が「明確」であるかどうかを評価する法的基準の強化、特許認可前に競争への打撃を検討すること、などを勧告している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000028-zdn-sci