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京都大のサイトに不正に侵入（ハッキング）したとして警視庁は３１日までに、栃木県大田原市に住むブラジル国籍の派遣社員の少年（１７）を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕した。少年は「米国など各国にいるハッカー仲間７人とともに昨年１１月以降、計３３カ国の公的機関や企業の約１０００のサイトに侵入、内容を改ざんした」と供述しているという。
ハイテク犯罪対策総合センターと東京水上署の調べでは、少年は７月１０日、京都大が管理運営するサーバーコンピューターに不正に入り、医学研究科の研究機関のサイトを勝手に改ざんするなどした疑い。
京大は改ざん判明後、被害が拡大しないよう研究機関のサーバーコンピューターをネットワークから切り離した。
少年は昨年９月、東京都内の私立高校とコンピューター会社のサイトを無断で書き換えた疑いも持たれている。
少年は「ハッカーの技術を磨いて、いずれ大企業に雇われたかった」と供述しているという。
少年が所属するハッカーグループはインターネット上で「ＣＹＢＥＲＬＯＲＤＳ」（サイバーロード）と名乗っていた。不正侵入すると、この名前や戦争反対を訴える文章を残していた。少年は「メンバーは米国、ブラジル、ポルトガルなどにいて、不正侵入の方法を情報交換していた」などと話しているという。
世界中のハッカー被害を掲載しているサイトによると、サイバーロードによる被害は１０３４件にのぼり、国内では大阪府和泉市消防本部や鹿児島県垂水市役所なども含まれている。
(10/31 15:34)