2003年10月31日(金) 13時22分
<オウム>松本被告の公判が結審へ 弁護側はVX襲撃も無罪主張(毎日新聞)
オウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)の第256回公判が31日、東京地裁(小川正持裁判長)で開かれ、同日午後、96年4月の初公判から約7年半で結審する。弁護側は前日に引き続き最終弁論を行い、猛毒のVXによる一連の襲撃や仮谷清志さん監禁致死事件について、他の事件と同様に「共謀や指示はない」と無罪主張した。
午後は地下鉄サリン事件などの弁論があり、その後、松本被告に意見陳述の機会が与えられる。松本被告は5年以上、公判で発言しておらず、対応が注目される。
最終弁論で、弁護側は浜口忠仁さん殺害などVX襲撃3事件について「教団内の省庁制発足以降、幹部らは教祖の許可なく活動するようになり、村井秀夫元幹部(故人)らが教団への強制捜査を恐れて、敵対者の暗殺を計画、実行した」と主張。仮谷さん事件では「被告は弟子が拉致して死なせたことを『何で勝手にやったんだ』と怒り、突き放した」と述べた。
この日、松本被告は、入廷直後、後ろにいた弁護人から話しかけられると、机をけって大きな音を立てた。【清水健二】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00001038-mai-soci