2003年10月31日(金) 22時03分
有期雇用でも育児休業の権利=取得求め解雇の英女性勝訴−初の司法判断・東京地裁(時事通信)
欧州連合(EU)が日本政府との合意に基づいて設立した「日欧産業協力センター」(東京都千代田区)に有期雇用で6年間勤めた英国人女性が育児休暇の申請をきっかけに解雇されたのは違法だとして、同センターを相手に解雇無効などを求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。伊藤由紀子裁判官は「女性は育児介護休業法の適用対象になり、解雇や育児休暇拒否は違法」と述べ、解雇無効と未払い給与約900万円の支払いに加え50万円の支払いを命じた。
原告側代理人によると、契約社員やパートのような有期契約の労働者にも育児休業の権利を認めた司法判断は初めて。
訴えていたのは英国人のサラ・ルイーズ・ハッセルさん(39)。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000411-jij-soci