2003年10月31日(金) 00時00分
「電話番号変えた」/オレオレ詐欺に新手口(朝日新聞・)
孫や息子になりすまして送金させる「オレオレ詐欺」が24〜28日、むつみ村や三隅町、小郡町で相次いで起きた。いずれも「携帯電話の番号を変えた」と事前に連絡し、本当の孫や息子に確認の電話をさせないようにする新たな手口だという。県警捜査2課は同一犯の可能性が強いとみて詐欺と詐欺未遂の疑いで捜査している。
調べによると、同じ手口のオレオレ詐欺は、届け出があっただけで5件(うち未遂4件)。
小郡町の女性(57)は23日、県外に住む次男を装った若い男から電話を受け、300万円を振り込んでしまった。男はまず「携帯電話の番号を変えた」と告げ、翌日、「友人の保証人になって返済に金が必要だ」と振込先に郵便口座を指定してきた。女性は郵便局員に、次男本人に確認するよう注意されたが、前日に告げられた犯人の携帯電話の番号に電話してしまい、だまされたという。
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三隅町の女性(57)には28日、同様の手口の電話があった。長門市仙崎の萩信用金庫仙崎支店(室田浩一支店長)で500万円を振り込もうとした。だが、振り込み方法を尋ねられた信金職員らが不審に思い、長門署に通報するなどして被害を未然に防いだという。
同署は、注意を促すチラシを管内の金融機関や各家庭に配るとともに、31日に同支店に感謝状を贈る。捜査2課は「現金の要求に安易に応じず、電話番号変更の連絡があっても、前の番号にかけて確認してほしい」と注意を呼びかけている。
(10/31)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=3399
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