2003年10月30日(木) 23時25分
<日産自動車>25車種、102万5702台をリコール(毎日新聞)
日産自動車は30日、「サニー」など25車種、102万5702台のエンジンに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。国内メーカーが1度に届け出たリコール件数としては、96年5月の日産の104万8910台に次ぐ規模。全世界では計約256万台に上り、総額150億〜160億円の費用を見込む。
対象は、98年4月から03年5月に生産した日産の「サニー」「スカイライン」「シーマ」など23車種と、日産がOEM(相手先ブランドによる生産)供給したマツダの「ファミリア」、富士重工業の「レオーネ」。
日立製作所系列の日立ユニシアオートモティブが製造した、エンジンの回転を感知するセンサーの基盤のハンダ付けに不具合があり、最悪の場合はエンジンが始動できなくなったり、走行中にエンジンが停止したりする恐れがある。これまで215件の故障の届け出があったが、事故につながったものはないという。
日産によると、02年12月に初めてユーザーの苦情があった。複数の種類のエンジンに共通する部品だったため、原因が特定できたのは今年7月だったという。その後、交換部品の耐久試験を行い、リコールに必要な態勢を整えたうえで、国交省に届け出たとしている。
問い合わせは「日産お客様相談室」0120・315・232。
【前川雅俊】
リコールの対象車種は以下の通り。
<日産>サニー▽マーチ▽キューブ▽ブルーバードシルフィー▽ティーノ▽プリメーラ▽ブルーバード▽AD▽ウイングロード▽エキスパート▽アベニール▽プレサージュ▽バサラ▽エクストレイル▽セレナ▽リバティ▽シーマ▽スカイライン▽エルグランド▽ステージア▽セドリック▽グロリア▽フェアレディZ
<マツダ>ファミリア
<富士重工業>レオーネ(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000079-mai-soci