2003年10月30日(木) 10時59分
松本被告の最終弁論開始 「検察、事件解明を放棄」(共同通信)
オウム真理教の松本智津夫被告の公判で、東京地裁に入る検察側=30日午前
|
地下鉄、松本両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件など27人が死亡した13事件で殺人罪などに問われ、死刑を求刑されたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=の第255回公判が30日、東京地裁(小川正持裁判長)であり、弁護側最終弁論が始まった。
冒頭で渡辺脩弁護団長が「宗教団体からなぜ犯罪が発生したのか解明しなければ、オウム関連事件の解明はない。検察側はそれを放棄している」と批判した。
最終弁論は31日までの2日間。弁護側は「教義を曲解した一部幹部が暴走したのが事件の真相で、被告は何も知らなかった」とあらためて全事件の無罪を主張する。256回目の公判となる31日の夕方には、1996年4月の初公判から約7年半ぶりに結審する予定だ。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000067-kyodo-soci