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日産自動車の「セドリック」「サニー」「マーチ」「スカイライン」などでエンジン部品の不具合が見つかり、同社は30日、国土交通省にリコール(無償回収・修理)を届け出た。共通の部品を使用しているマツダ「ファミリア」、富士重工業「レオーネ」を含め、対象は計25車種102万5702台。国交省によると、一度の届け出としては車種数で最大、対象台数では2番目の規模という。日産の対策費用は150億円超に上るという。
届け出によると、リコールの対象は、98年4月21日から今年5月28日までに製造された25車種。不具合があった部品は「回転センサ」と呼ばれ、エンジンの回転を感知して、燃料噴射や点火のタイミングを制御する。エンジンの熱で、はんだ付けした部分が変形して回路がショートし、エンジンが始動できなくなったり、走行中にエンジンが止まったりする恐れがあるという。
昨年12月にユーザーから「エンジンがかかりにくい」と苦情が寄せられ、日産が調査を進めていた。これまでに215台で不具合が見つかっている。
日産によると、回転センサは、日立製作所系列の自動車部品製造会社「日立ユニシアオートモティブ」(神奈川県厚木市)が製造した。ガソリンエンジン車の共通部品であることから、同社のほとんどの車種が対象になったという。
日産は、海外販売分を含めた部品交換で150億〜160億円かかると見積もっている。同社は「費用分担は日立ユニシアと話し合って決めたい」と話している。
日産は96年5月にも、20車種計104万8910台のリコールを届け出ている。国交省によると、リコール制度ができた69年以降、30日のリコールの対象台数はこれに次ぐ規模という。
リコールの対象車種は次の通り。
日産=サニー、マーチ、キューブ、ブルーバード、ブルーバードシルフィ、ティーノ、プリメーラ、AD、ウイングロード、エキスパート、アベニール、プレサージュ、バサラ、エクストレイル、セレナ、リバティ、シーマ、スカイライン、エルグランド、ステージア、セドリック、グロリア、フェアレディZ
マツダ=ファミリア
富士重=レオーネ
対象車の所有者には日産から通知が届く。問い合わせは、日産お客様相談室(0120・315・232)まで。(10/30 19:47)