2003年10月30日(木) 02時26分
「助けて」迫真演技 新手“おれおれ” 大分市で被害(西日本新聞)
二十九日午後、大分市内の無職男性(76)が「娘婿を装った電話で四百十万円だまし取られた」と大分東署に届け出た。犯人は二人で役割分担し、迫真の演技で脅迫シーンに見せかけており、大分県警は新手の「おれおれ詐欺」として、電話の相手が本物の身内かどうか十分に確認するよう注意を呼びかけている。
調べでは、同日午前九時ごろ、四十歳くらいの男の声で「お父さん、助けて」とすすり泣きながら電話。同県内に住む娘婿と思い込んだ男性が「事故でも起こしたか」と問いかけると、別の男に代わり「こいつが金を返さん。金を振り込まないと指を詰める」と三百万円を要求。指定された大阪市内の銀行口座に三百万円振り込んだが、携帯電話でさらに百十万円要求され、福岡市内の銀行口座に百十万円振り込んだ。娘婿に確認してだまされたと気づいたが、金は東京都内の複数の現金自動預払機(ATM)で全額引き出されていたという。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000025-nnp-kyu