2003年10月29日(水) 22時12分
<オレオレ詐欺>借金の取り立てを装う新手の手口(毎日新聞)
子や孫を装い高齢者から現金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害が続く大分県で29日、新たに大分市の無職男性(76)が計410万円をだまし取られた。ヤミ金融業者の取り立てを装っており、県警は新たな手口とみて捜査している。同県内の同詐欺の被害は、同日までに計20件被害総額は約2400万円となった。
調べでは、同日午前9時ごろ、男の声で男性宅に電話がかかった。泣きながら「お父さん助けて」と訴えたため、男性は市内に住む長女の夫と思い、事情を聞くと、別の男が出て「こいつが金を返さん。300万払えば許す」と実在する暴力団の名前を出して振り込みを求めた。男性は指定された都銀の大阪市内の支店口座に300万円を振り込んだ。
さらに男性は、長女の夫を解放してもらおうと、電話機に記録されていた携帯電話に再び電話。すると「あと300万ぐらい貸しがあるが、元金110万円で許す」と催促され、別の都銀の福岡市内の支店口座に110万円を振り込んだ。
不審に思い、長女の夫に確認して詐欺と判明。振り込んだ410万円は全額引き出されていた。【結城かほる】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031030-00000101-mai-soci