2003年10月29日(水) 14時36分
オウム中川被告に死刑 殺人罪など、東京地裁(共同通信)
地下鉄サリン事件のサリン製造役や坂本堤弁護士一家殺害事件の実行犯とされ、計11事件で殺人、殺人未遂などの罪に問われた元オウム真理教幹部中川智正被告(41)に対し、東京地裁の岡田雄一裁判長は29日午後、求刑通り死刑判決を言い渡した。
岡田裁判長は11事件すべてで、起訴事実通り中川被告の有罪を認定。松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=との共謀も認めた。
教団をめぐる一連の事件で1審の死刑判決は10人目。中川被告と同じサリン製造役の元幹部遠藤誠一被告(43)ら9人が控訴し、2審でも死刑とされた岡崎一明(43)、横山真人(40)、端本悟(36)3被告が上告している。
中川被告が関与した事件数は松本被告の13事件に次ぐ多さ。松本被告の公判は30、31日に弁護側が最終弁論を行い、結審する予定だ。
判決理由で岡田裁判長は、地下鉄事件について「多数を殺害して強制捜査を阻止するという目的に賛同し、暗黙に松本被告と共謀しており、殺意は明らか」と述べ、「電車でまくと知らず、殺意はなかった」とする弁護側の主張を退けた。(共同通信)
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