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2003年10月28日(火) 19時41分

逮捕のヤミ金グループ17店が毎月200万円上納 「社長」の立件視野に /新潟毎日新聞

 ◇県警、全容解明急ぐ
 塩沢町の元会社員による約1億円の横領事件をきっかけに、ヤミ金融業者の詐欺手口と組織形態が徐々に明らかになっている。県警は既に、東京を拠点とするヤミ金融グループの男5人を詐欺の疑いで逮捕した。さらに同じグループの男3人を同容疑で指名手配し、グループで稼いだ金の大半を受け取っていたとみられる「社長」の立件も視野に、全容解明を急いでいる。
 「やくざとの交渉費用が必要だ」「借金のデータや横領の事実を消してやる」
 21日、新潟地裁長岡支部で開かれた業務上横領の罪に問われている塩沢町一之沢、無職、平賀有希子被告(30)に対する公判。検察側は、譲渡された債権の回収業者を装う住所不定、無職、竹内俊一被告(25)=詐欺罪で起訴=らが平賀被告をだまし続けた電話の内容を明らかにした。
 平賀被告は詐欺に遭う前から消費者金融などから借金を重ね、勤務先の銀行口座から約1億円に上る多額の横領を繰り返していた。「多重債務者は債権回収業者による回収を受けることがある」と聞いたことがあり、「自分もその対象になった」と理解、指定された口座に横領金を振り込んだ。
 しかし、一度支払いに応じた平賀被告を、竹内被告らはその後もしつこく狙い続けた。だまし取った総額は計9000万円以上とみられ、県警は既に約4600万円分を立件した。
 県警の調べでは、竹内被告のグループは4、5人で金融業の店舗を運営。多重債務者リストを入手し、債権譲渡を装った詐欺のほか、高金利の貸し付けも行っていた。
 こうした店舗は県警の把握分だけで17店あり、A〜Qのアルファベットを1文字ずつ割り当てて管理されていた。捜査をかわすため店の名前と場所は頻繁に変えられた。
 各店は毎月200万円程度を「社長」と呼ばれた30〜40代の男に上納していたという。県警は、この男が犯行の首謀的役割を果たしていたとみて行方を追っている。【鳴海崇】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031028-00000003-mai-l15