2003年10月27日(月) 13時31分
選手村のマンションを「99年築」と販売、住民提訴(読売新聞)
1994年開催の広島アジア大会の選手村だった広島市安佐南区のマンションを「99年築」と説明して販売したのは不当として、住民の男性会社役員(58)が27日、販売した野村不動産(本社・東京都新宿区)と仲介した広島市中区の不動産業者に購入価格と実際の資産価値の差額や慰謝料計400万円の支払いを求める訴えを広島地裁に起こした。
訴状によると、会社役員は昨年7月、「99年築の中古物件」との説明を受けて4LDK(125平方メートル)のマンションを2780万円で購入。マンションが市の工事完了検査を受けて登記されたのは99年3月だったが、実際には同大会のあった94年3月に事実上完成していた。
会社役員は昨年10月に入居したが、バスタブのひび割れなどが見つかったため不動産業者に相談し、初めて選手村に使われたと知ったという。
不動産業者は「選手村だったことは説明した」としているが、男性の代理人は「市場の動向を見て高価格で販売するために登記時期を遅らせたのではないか」と指摘している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031027-00000504-yom-soci