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2003年10月26日(日) 06時11分

日テレ全社挙げて“おわびデー”スポーツニッポン

 視聴率買収の不祥事は、制作現場だけではなく、営業部門も含めて局全体に大きなダメージを与えた。日本テレビでは25日、全営業社員が、休日を返上してスポンサーや代理店などにおわび行脚に駆け回った。一方、生放送の報道番組でも自局の不祥事に触れ、キャスターが謝罪のコメントをするなど全社挙げての“おわびデー”となった。

 午後1時30分から放送された「報道特捜プロジェクト」では、冒頭に前日(24日)の萩原敏雄社長の謝罪会見を放送。さらに番組終了直前には、司会の井田由美アナウンサー(46)が「今回の視聴率の不祥事もきちんと番組で取り上げてほしい」という視聴者からのファクスを読み上げた。その上で「日本テレビでは調査委員会を設け、事実を確認し皆さんにご報告します」とおわびした。コメンテーターで、元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士も「事実をきちんと解明する必要があります」とコメントした。

 また、バラエティー「TVおじゃマンボウ」(後5・00)では、「視聴率ランキング」のコーナーを普段通り生放送。しかし「ジャンル別」のランキングは中止し「総合」のみの紹介。時間も短く、毎週視聴率4冠を達成した際に、背景に飾られる編成局長からのお祝いの花もなしで、全体的に“自粛ムード”。ランキングについては「視聴率」への過度な意識が起こしたとも言える今回の不祥事だけに「プロデューサーなどの意見を聞いて、判断しました」(同局広報部)と現場からの自発的な判断という。

 さらに26日早朝の広報番組「あなたと日テレ」(前5・30)で24日の萩原社長らの謝罪会見の模様を流し、進行役の村山喜彦(39)古市幸子(30)両アナが視聴者に謝罪する。

 一方、ダメージは制作だけではなく営業など全社的に拡大している。25日は営業部門の全社員が休日返上で出勤。スポンサーへの謝罪や説明に追われた。汐留の新社屋へ移転したばかりで、活気づいていた社内の雰囲気も一変。前日から各局のニュースでこの不祥事が報じられると、社員はテレビの前に集まり一様にショックを隠せない様子だったそうで、ある若手社員は「悲しい。これで視聴者からの信用を失うと、今までの努力はなんだったのかと思ってしまう」と肩を落としていた。(スポーツニッポン)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031026-00000021-spn-ent