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2003年10月25日(土) 00時00分

コメ、誤ってまぜ出荷朝日新聞・

  砺波市など5市町村の組合員が加盟する「となみ野農協」は24日、同農協が昨年末に県内のほか石川、茨城の両県に出荷した水稲「ミルキークイーン」の種子に、「コシヒカリ」が混合していた、と発表した。この混合した種子は、3160キロほどとみられ、同農協は全国農業協同組合連合会を通じて、該当する種子から収穫されたコメの流通の一時中止の措置をとった。

  庄川町の1生産農家が昨春にコシヒカリとミルキークイーンを作付けした際、勘違いして、すべてミルキークイーンと記録したのが原因。ミルキークイーンは、コシヒカリの改良品種で、稲や種子の形態などは、ほとんど区別がつかないという。品種の取り違いに気づかずに混合した種子が供給されたらしい。混合割合は、コシヒカリ2、ミルキークイーン1ほどの割合だった。

  今月14日に石川県内の米販売業者が独自にDNA(デオキシリボ核酸)検査をした結果、ミルキークイーンではなかったとする連絡が、県と北陸農政局を通じて同農協にあった。種子が入っていた袋から出荷元がわかった。

  同農協から出荷された昨年産の水稲種子は227万2210キロ。同農協によると、昨年産の種子の取引値は、コシヒカリ、ミルキークイーンともに1キロあたり466円余で同一だったという。

  佐野日出勇組合長は「種子の混合はあってはならないことで、たいへん遺憾に思っている。再発防止を徹底し、優良種子産地としての信頼回復に努める」と話している。

  県食料政策課によると、富山県は全国一の種子生産地。昨年、全国で県境をまたいで取引された種子は約3600トン、うち県産は59%の約2100トンを占めている。

(10/25)

http://mytown.asahi.com/toyama/news02.asp?kiji=3932