2003年10月25日(土) 19時25分

住基ネット：下諏訪町のシステムに障害　長野県侵入実験で（毎日新聞）

　長野県が住民基本台帳ネットワーク（住基ネット）の安全性を検証するため県内３町村の協力を得て９月下旬に行った侵入実験で、下諏訪町のシステムに障害が起きていたことが分かった。高橋文利町長は「トラブルはあったが、実害はなかったと聞いている」と話している。

　町関係者によると、下諏訪町は先月２５、２６の両日、侵入実験を行った。住基ネットサーバーとは別に設置されている既存の住基サーバーに、外部のパソコンを持ち込むなどして侵入が可能かどうかを調べていたが、同２５日午後５時すぎ、住基サーバーの電源が落ちたという。

　システムダウンは終業直前で、同日夜までに復旧したため、行政サービスに影響はなかったという。高橋町長は「実害はなかったので、住民に不安を与えないためにも公表する必要はないと判断した」と話した。

　一方、県の担当者は「トラブルの有無を含めて、実験結果については第三者の客観的な評価を得たうえで一括して公表する」と話している。

［毎日新聞１０月２５日］ ( 2003-10-25-19:25 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031026k0000m040040000c.html