2003年10月25日(土) 11時51分

＜オレオレ詐欺＞県内でも発生　4月から17件、被害260万円（琉球新報）

　孫や息子を装って「おれだよ、おれ」と高齢者宅に電話をかけ、「金に困っているから貸してくれ」などと話して現金をだまし取る通称「オレオレ詐欺」が、県内でも発生していることが24日までに分かった。
　被害者は全員女性で、今年4月から10月24日現在までに17件発生（うち4件未遂）、被害総額は約260万円に上っており、県警が詐欺事件として捜査。「不審な金の要求には応じないで」と注意を呼び掛けている。
　本土で被害が相次いでいる「オレオレ詐欺」では、ほとんどが銀行口座を指定して現金を振り込ませる手口だが、県内では1件を除いて高齢者の自宅に直接金を取りに来るケースだったという。県警は13件の被害のうち同じ姓を名乗る男が金を取りに来たケースが五件あることから、同一犯の可能性もあるとみて捜査している。また「ウシ」「カメ」など、高齢者と分かる名前の女性も被害に遭っており、電話帳などで高齢者と思われる女性を選び出している可能性もあるという。
　調べによると、72万円をだまし取られたという覇市の女性（88）は4月上旬ごろ、「友達が困っているからお金を貸してほしい」という電話があり、その日のうちに友人を名乗った男が自宅に来て金をだまし取られた。本島中部の70代の女性は「やくざとけんかしてけがをさせた。お金が必要だから口座に振り込んでくれ」という電話があり、指定された県外の銀行に金を振り込んだという。（琉球新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031025-00000013-ryu-oki