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同社は二〇〇〇年にも、リコール(無料の回収、修理)につながるクレーム情報を運輸省(当時)の立ち入り検査の際に隠ぺいしていたとして、道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑で、警視庁による家宅捜索を受けている。
同県警のこれまでの調べで、タイヤが外れた原因は車軸とホイールをつなぎ、車軸の周りを回転する「ハブ」と呼ばれる金属部品の破損であることが判明。三菱自工製のハブの破損が、他社製のハブに比べて多発していることなどから、同県警は同社製ハブの設計、製造過程などに過失があったとの見方を強めている。
これに関して、同社は「構造上の欠陥ではなく、整備不良が原因」と説明している。
同社製の大型車をめぐっては一九九二年以降、ハブの破損が横浜の事故までに三十件以上発生していたことも判明。そのほとんどがタイヤの脱落につながっている。県警はハブの構造上の問題と合わせ、同社がこれらの実情を把握しながら全国のユーザーに周知するなど適切な安全管理措置を講じなかったことも、三人が死傷する事故につながったとみて、家宅捜索に踏み切った。
現在、ハブの材質や強度、製造方法などを調べるため、県警の依頼を受けた警察庁科学警察研究所が鑑定を進めている。
この事故では今年三月、死亡した岡本紫穂さんの遺族が、国と同社などを相手取り損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こしている。
◇タイヤ直撃死亡事故
2002年1月10日午後3時50分ごろ、横浜市瀬谷区下瀬谷3の県道で、走行中の大型トレーラーの左前輪(直径1メートル、重さ約140キロ)が脱落、坂道を約50メートル転がり、歩道を歩いていた神奈川県大和市上和田の主婦岡本紫穂さん=当時(29)=の背中を直撃。岡本さんは間もなく死亡し、ベビーカーの二男=同(1つ)=と手を引いていた長男=同(4つ)=も頭や手に軽いけがをした。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031024/eve_____sya_____001.shtml