2003年10月24日(金) 12時24分
欠陥部品が事故原因の疑い、三菱自動車本社捜索(日経新聞)
横浜市瀬谷区で昨年1月、走行中の大型トレーラーから外れたタイヤに直撃され、母子3人が死傷した事故で、神奈川県警はトレーラーの車軸とホイールをつなぐ部分の欠陥が事故原因だったとの疑いを強め、24日午前、トレーラーを製造した三菱自動車工業の本社(東京・港)など3カ所を業務上過失致死傷容疑で家宅捜索した。
2001年のクレーム情報隠ぺい事件、02年のクレーム情報を隠した車による人身事故事件に次いで、製造にかかわる問題で同社が強制捜査を受けるのは三回目。自動車メーカーとしては極めて異例の事態で、安全管理体制が再び問われることになりそうだ。ほかに捜索を受けたのは、1月に分社化した三菱ふそうトラック・バス(同)の喜連川研究所(栃木県喜連川町)と川崎製作所(川崎市中原区)。捜索は管理、研究、生産の三部門から品質管理、設計、製造工程の各資料の押収が目的。タイヤの脱落は車軸とホイールをつなぎ、車軸の周りを回転する「ハブ」と呼ばれる金属部品が破損したためで、県警は同社がハブに構造的な欠陥があるのに放置した疑いが強いとみている。 (12:52)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031024AT1G2400O24102003.html