2003年10月23日(木) 18時23分
花王・カネボウ「世界で戦える化粧品会社に」(日経新聞)
化粧品事業の統合を発表し、握手する帆足カネボウ社長(右)と後藤花王社長=23日午後、東京都港区 花王とカネボウは23日、両社の化粧品事業の統合で基本合意したと発表した。2007年3月末をめどに両社の化粧品事業を完全統合し、製造会社と販売会社の2社に再編。花王が製造会社を連結子会社とし、販売会社はカネボウの連結子会社とする予定。統合により売上高は3000億円規模となり、国内首位の資生堂を追撃する。
都内で記者会見したカネボウの帆足隆社長は合併に至った経緯について「花王の技術力とノウハウに魅せられた」と説明。花王の後藤卓也社長も「カネボウは(この業界の)先輩。マーケティング力や販売力に強みを持っており、一緒になれば事業が拡大する」と語った。そのうえで後藤社長は「日本だけでなく世界で戦えるような化粧品会社を作りたい」と述べ、海外との競争を見据えた事業統合であると強調した。
新会社の戦略についてカネボウの帆足社長は「これからの協議事項。新ブランドは新会社で考えていくと思うが、(両社が現在保有する)ブランド名には別に変化がない」と述べ、統合にあたりブランドを整理するつもりはないとの認識を示した。 (18:19)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031023AT3K2304123102003.html