2003年10月22日(水) 20時06分
「耳の件」と盗聴を指示 武富士元社員が公判で証言(共同通信)
大手消費者金融「武富士」(東京、武井保雄会長)の元社員で業務上横領の罪に問われた中川一博被告(42)の公判が22日、東京地裁(服部悟裁判官)で開かれ、武井会長の指示でジャーナリストの電話を盗聴したとされる疑惑について、中川被告は「会長から耳の件という符合で盗聴を指示された」と述べた。
被告人質問で中川被告は、社内で盗聴の事実を知っていたのは自分と会長だけだったとし、社内の稟議(りんぎ)書には会社調査など別の名目を使い、役員らの決裁を得ていたと説明。武富士本社の会長室で、武井会長にジャーナリストの電話を録音したテープを聴かせ、盗聴には約3000万円かかったと述べた。
盗聴疑惑をめぐり「全国ヤミ金融対策会議」の弁護士らが7月、電気通信事業法違反の疑いで武井会長らを警視庁に告発、受理されている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031022-00000194-kyodo-soci