2003年10月22日(水) 12時25分
Yahoo!、スパム対策に新機能を提供(japan.internet.com)
Yahoo! (
NASDAQ:YHOO ) は21日、既存ユーザー引き止めと新規ユーザー引きつけ策として、有料 Eメールサービスに強力な新スパム対策機能を追加した。
同社のライバル
AmericaOnline (AOL)、および Microsoft のインターネットサービス部門
MSN は、いずれもインターネット接続ソフト最新版でスパム対策機能をアップグレードして先行している。AOL の場合は先月末、『AOL』サービスの旧版および Mac 版にも
スパム対策ツールの適用範囲を拡大 したところ。MSN は、スパマー対策を強化したソフトウェア
『MSN8』のアップデート版 を6月にリリースずみだ。
Microsoft はこの他にも、10月末にリリース予定の Eメールソフトウェア『Outlook 2003』に最新スパム対策機能を搭載すると見られている。今回の Yahoo! の対応は、こうしたライバルの動向を睨んだ動きと言える。
Yahoo! が提供する新機能には、『SpamGuard Plus』および『AddressGuard』と呼ばれるツールが含まれており、ユーザーは迷惑メールにさまざまな対策を取れる。これら新機能は、有料サービス『
Yahoo!MailPlus 』(年間29.99ドル) 自動的にバンドルされる。これら新機能をバンドルするのは、その魅力を無料版 Eメールサービス利用者にアピールして、Yahoo! Mail Plus に移行させようとする、戦略の一環でもあるだろう。Yahoo! は有料 Eメールサ−ビスの加入者数を公表していないが、先日行なった業績見通しに関する電話会見では、4200万人の有料サービス利用者がいると述べていた。この数には、インターネット接続、コンテンツ、および中小企業向け製品などといった他の有料サービス利用者も含まれており、Yahoo! Mail Plus だけのものではない。
新しく提供されるスパム対策機能の中でも、AddressGuard は特徴のあるツールだ。これは、ユーザーが怪しいと思うメール送信者に対して「おとり」となる代替 Eメールアドレスを作成し、様子を見ることができるもの。実際にスパムが送られ始め、その送信者からのメールは受け取りたくないと感じたらこのアドレスを破棄すればいい。たとえば、オンラインデート用に1つ、そして Eコマース取引用にも別に1つのアドレスを作成する、といった使い方が可能な訳だ。こうした使い捨て「おとり」アドレスは全て、Yahoo! メールのメインアカウント内で管理できるようになっており、1人のユーザーが最大500個まで作成できる。
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