2003年10月22日(水) 10時45分
<選挙人名簿>有権者872人分の抄本コピーが外部流出 岡山市(毎日新聞)
99年4月に行われた岡山県議選の直後、岡山市選管が管理していた有権者872人分の選挙人名簿抄本のコピーが外部に流出していたことが、22日わかった。名簿は投票所でのチェック用で、住所、氏名、生年月日のほか、投票もしくは不在者投票したか棄権したかが記録されていた。県議選の直後に同市議選があったが、その選挙運動に使われた可能性がある。投票状況を示す名簿の漏えいは地方公務員法(守秘義務)違反にあたり、同市選管は、流出経路を調べている。
市選管によると、コピーは同市東部の上道支所管内の1投票所の一部の名簿で計40枚。地元の政界関係者が、知り合いから入手したという。
名簿は4月11日の投票終了後、他の地区の名簿とともに開票所に集められた。同25日投開票の市議選でも使用するため、開票作業後は市が委託した運送会社のトラックに積んで市内の駐車場で保管。12日に市選管職員が市役所近くのビルで仕分けし、13日に同支所に返却された。
流出名簿には市議選の投票状況は記されておらず、県議選終了から18日の市議選告示までの間にコピーされたとみられる。
市選管は、当時の選管事務局や同支所職員から事情聴取したが、名簿の持ち出しやコピーなどは否定したという。古新(こにい)和美・市選管事務局長は「有権者の信頼を損ない申し訳ない。再発防止のため厳正に調査を進める」と話している。【水津聡子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031022-00001020-mai-soci