2003年10月22日(水) 12時06分
県立病院で13人院内感染 抗生物質分解する菌(共同通信)
松山市の愛媛県立中央病院(藤井靖久院長)は22日、抗生物質を分解し、肺炎や敗血症を引き起こす「ESBL産生大腸菌」の院内感染が発生し、入院患者の男女13人が感染、うち男性1人がこの菌による敗血症を発症したと発表した。
感染したのは同じ病棟に入院していた30−80代の男女13人。うち60代の男性1人が敗血症を発症したが治療で回復、退院した。ほかの12人は発症せず、1人は感染と関係のない病気で死亡したという。
病院によると、8月19日に男性患者2人の便からESBL産生大腸菌の疑いが強い菌が検出されたため、抗生物質を替え、3人目の感染者が見つかった後、院内感染を疑い、手洗いの強化やカーテンの交換、トイレや水回りの検査などの感染防止対策を強化した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031022-00000090-kyodo-soci