2003年10月21日(火) 13時14分
<医療過誤>慈恵医大青戸病院の医師に行政処分も 厚労相(毎日新聞)
東京慈恵会医科大学付属青戸病院で前立腺がんの摘出手術を受けた男性が死亡した医療過誤事件などを受け、坂口力厚生労働相は21日の閣議後記者会見で、行政上の問題点が明らかなミスを起こした医師らに対しては、刑の確定を待たずに行政処分を行う考えを明らかにした。
医師免許取り消しなどの行政処分を決定する厚労省医道審議会は現在、刑事事件を起こした医師の刑確定後に処分内容を決めている。坂口厚労相は会見で「行政処分は(事件後から)非常に遅くなってから行われており、いかがなものか。(青戸病院のように)担当医が経験不足で、学内の倫理委員会の承認を取らないなど行政上の問題点が明らかなケースは、刑の確定を待たなくてもいいのではないか」などと述べた。
また、刑事事件だけでなく、民事裁判になったケースなどでも、問題点が明らかな場合は同様の対応を取る考えを示した。具体的な基準は23日に開かれる同審議会医道分科会で検討される。【須山勉】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031021-00001049-mai-soci