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「旧皇族の継承者」をかたる男らが東京で結婚披露宴を開き、招待客から祝儀をだまし取ったとされる事件で、警視庁は21日、無職で政治団体「有栖川宮記念」代表の北野康行(41)=京都市左京区岡崎天王町=と元会社員坂本晴美(45)=東京都文京区向丘1丁目=、番組企画会社経営楠信也(42)=目黒区目黒2丁目=の3容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。
公安部の調べでは、北野容疑者は旧皇族の有栖川宮(ありすがわのみや)家と全く関係ないのに政治団体「有栖川宮記念」の代表者「有栖川識仁(さとひと)」と勝手に名乗り、坂本、楠の両容疑者と共謀。坂本容疑者と結婚したと偽って4月6日、港区赤坂7丁目の会員制クラブで「有栖川宮記念奉祝晩餐(ばんさん)会」と題するパーティーを開き、招待客約400人のうち357人から祝儀約1200万円や絵画などを詐取した疑い。
調べに北野、楠両容疑者は容疑を否認しているという。
北野、坂本の両容疑者は結婚の事実がないのに結婚したように装っていた。楠容疑者は晩餐会の企画を担当していた。晩餐会には北野容疑者は衣冠束帯、坂本容疑者は十二単衣(ひとえ)を着て出席し、招待客らに皇族であることを印象づけていたという。
宮内庁などによると、有栖川宮家は1923(大正12)年に絶え、その後継承者はいない。
晩餐会には複数の芸能人も招待され、俳優の石田純一さんも出席してスピーチをした。所属事務所は「石田は知り合いの楠容疑者に再三出席を頼まれて断り切れなかった。謝礼はもらっていない」としている。
(10/21 11:22)