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2003年10月21日(火) 01時39分

適量の10倍投薬、救急患者死亡…浜松の病院読売新聞

 静岡県浜松市三方原町の聖隷三方原病院(荻野和功病院長)の救急外来に19日午前、胸の痛みを訴えて運ばれた市内の男性(66)が、治療に使われる薬剤を適正な量の10倍投与され、間もなく死亡していたことがわかった。同病院は20日夜、記者会見し、投与ミスを認めた。同病院から報告を受けた浜松中央署は、業務上過失致死の疑いがあるとみて調べている。

 病院側の説明によると、男性は畑仕事中に胸に違和感を感じて意識がなくなり、19日午前10時40分ごろ、救急車で同病院に運ばれた。検査の結果、心筋こうそくの疑いがあるとして、循環器科の男性医師(29)が治療に当たり、抗不整脈剤「リドカイン」を50ミリ・グラムずつ数分おきに2度投与するよう看護師に指示した。

 この薬剤は救急外来に、「静脈注射用」と、濃度が高い「点滴用」の2種類があったが、誤って点滴用を使って静脈注射が行われ、男性に計1000ミリ・グラムが投与された。男性は最初の投与から約45分後に死亡した。

 病院側は、2種類の薬剤をそれぞれの商品名で呼んで区別していたが、医師が誤って点滴用の商品名を呼んだため、ミスが起きたという。同病院の荻野院長は「投与ミスを認める。男性が死亡したのは、高濃度の投与が原因だった可能性は十分あるが、司法の判断に任せる」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031020-00000413-yom-soci