2003年10月20日(月) 00時00分
「減速せずに突っ込んだ」/東名10人死傷トラック(右)に追突し、約30メートル先でとまったワゴン車(左奥)=19日午前7時10分、東名高速で(朝日新聞・)
トラック運転手、目撃証言 掛川市上張の東名高速下り線で19日早朝、単独事故を起こして停車中のトラック(4トン)に後続のワゴン車が衝突し、ワゴン車の男女10人が死傷した事故で、トラックの田畑考敏運転手(27)が「ワゴン車は直前で左に避けようとしたが、ほとんど減速しないでトラックの左後部に斜めに突っ込んだ」と、県警の調べに話していることがわかった。現場検証でもブレーキの跡は確認されておらず、県警はワゴン車の前方不注意が事故原因とみて調べを進めている。
県警の調べでは、同日午前4時25分ごろ、走行車線を走っていたトラックが左側壁に激突し、中央分離帯近くの追い越し車線上で前部を大破して停車。左前輪が外れたためトラックを動かせず、田畑運転手は車外から110通報。発炎筒の準備をしていたところ、同4時38分ごろ、ワゴン車が右前部からトラックに衝突したという。
ワゴン車は右側面を大破し、半転して約30メートル先の左側壁に右後部から激突して止まった。ワゴン車には4列の座席があったが、運転手を含め1〜4列目の一番右側に座っていた4人が即死。2列目の真ん中と、3列目の左側に座っていた男女も死亡した。助手席の女性は軽傷だったという。
事故は日の出前だったが、現場は掛川IC合流地点で外灯も多く、ほぼ直線で見通しは良かった。路上にはガラス片やバンパー、車両部品のほか、同乗者の私物とみられるバッグなどが散乱していた。
この事故で同下り線は菊川−袋井の両インターチェンジ間が、同日午前5時25分ごろから約5時間半、全面通行止め。ニュースで事故を知り、バイパスなどを利用した車も多く、渋滞は菊川ICを先頭に最高3キロにとどまった。
(10/20)
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news01.asp?kiji=9845
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