2003年10月20日(月) 00時00分
秋田魁新報/個人情報流出問題(朝日新聞・)
調査の結果を公表 社長名おわび「営業に欠陥、ゆがみ」 秋田魁新報の「お誕生おめでとう」欄応募者の住所など個人情報が広告主に流出していた問題で、同社は19日付の紙面に、84年の同欄企画当初から広告主の求めに応じ、あるいはセールスの一つとして名簿の提供を始めたなどとした調査結果を公表した。佐藤暢男社長は「営業業務遂行に欠陥、ゆがみがあったことを率直に認めざるを得ません」とおわびした。
同社によると、個人情報は、内勤担当者が広告会社との連絡ボックスにコピーなどを投げ込み流出していた。01年10月からはフロッピーディスク、02年7月からは電子メールでの提供もあったなどとした。
直近の9月19日付同欄に掲載された広告26件については、15社に流出した。さらにスペース空き待ちの2社にも名簿が渡った。名簿を受け取った広告主はダイレクトメールに利用したという。企画開始からの広告主は計268社。そのうち少なくとも21社への名簿提供は確認したが全体は把握できていないという。また、98年12月までさかのぼって18広告主から1万4168人の名簿を回収したという。
同社は今年掲載の1918人に対し9月26日、おわびの手紙を発送し、19日付の「お誕生おめでとう」欄で、「ご応募いただいたはがきはプレゼント抽選と掲載紙面の特製上質コピー送付用のみに使わせていただきます」との断りを入れた。
今後は、県条例や個人情報保護法の05年全面施行を視野に入れ、局長、局次長クラスで構成する専門委員会を各部門で設置して、個人情報管理の一元化を図るなどの再発防止策をとるとしている。
(10/20)
http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=5153
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