2003年10月20日(月) 23時18分
ADSL上り高速化に向け、一歩前進--TTC会合での審議(MYCOM PC WEB)
通信産業の業界団体、情報通信技術委員会(TTC)は、DSL専門委員会のスペクトル管理サブワーキンググループの第4回会合を開催した。下り20Mbps超のサービスが出揃ったなか、今回は、ソフトバンクをはじめ、アッカ・ネットワークスなどが、上りの高速化を目指す技術を提案、他の方式に影響を与えないための基準への適合性確認作業が実施される運びで、これまでほとんど下り一辺倒であったADSLの高速化は、上りでも実現に向け動き出した。
ソフトバンクと、チップセットメーカーのグローブスパンビラータは、下りの周波数帯域を最大3.75MHzにして、理論値で最大50Mbpsの速度を実現できるクワッドスペクトル方式と、上り速度3Mbpsを組み合わせた方式の提案をしており、他方式への影響は少ないことを示し、適合性確認のための試算の実行を求めている。
さらに、アッカ・ネットワークス、センティリアムも上り高速化を志向する技術を提案している。ADSLは下りの高速化合戦が激化、速度は8M、12Mと向上、今年に入り20Mbps以上にまでなっている。しかし、ここにきて、光ファイバサービスも低価格化が進み、ADSL陣営は「光」との競合も視野に入れなければならなくなってきた。こうした状況のもと、上り高速化はADSL側からみれば「光」対策のひとつとしても位置づけられる。
クワッドスペクトル方式巡って意見対立--TTC会合
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/11/10.html
クアド・スペクトラムADSL方式の適合性承認 下り50Mbpsサービス秋頃開始か
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/07/16/27.html
情報通信技術委員会(TTC)
http://www.ttc.or.jp/
(MYCOM PC WEB)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031021-00000096-myc-sci