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静岡県浜松市の聖隷三方原病院(荻野和功病院長)が19日、心筋梗塞(こうそく)の疑いで運ばれた市内の男性(66)に、規定の5倍の濃度で10倍量の抗不整脈剤を注射し、男性は死亡した。病院側が20日、記者会見し、ミスと死亡との因果関係を認めた。浜松中央署は病院の報告を受け、業務上過失致死容疑で捜査を始めた。
病院側によると男性は19日午前10時40分過ぎ、胸の痛みを訴えて市内から救急車で運ばれた。抗不整脈剤の「リドカイン」を成分とした静脈注射用「リドクイック」(商品名、濃度2%、100ミリグラム入り)を2度に分けて打つべきところ、循環器科の医師(29)が看護師(39)に対し同じ成分の「キシロカイン」を打つように指示した。看護師は点滴用として使われている濃度10%のキシロカインを500ミリグラムずつ2回、注射したという。
患者は注射前に心停止に近い状態だったが、注射後は全身けいれんなどの症状がでて午前11時50分ごろ死亡した。処置に立ち会った医師4人らは気づかなかったが、注射した看護師ら2人から「打つべき薬剤をまちがえたのではないか」と循環器科の部長に申し出があった。空き瓶を調べたところ、間違いがわかったという。(10/20 21:41)