2003年10月18日(土) 19時06分
「おれおれ詐欺」防止に全力 金融機関と連携/高齢者宅にチラシ… /栃木(毎日新聞)
◇3月から未遂含め32件が発生−−県警
息子や孫を装って高齢者宅に電話し交通事故や借金などを口実に金を金融機関に振り込ませる「おれおれ詐欺」事件が、今年3月から今月16日までに県内で未遂4件を含め計32件起き、被害総額は約1700万円に上ることが17日、県警捜査2課の調べで分かった。同課は今後、金融機関と全面的に協力して犯人の指定した口座の取引を中止してもらうなどの対策を講じる方針。
調べでは、9月に小山市内の無職女性(65)が、息子を装った男から「借金の件で東京に連れて来られた」との電話を受け、現金約353万円を東京都内の銀行口座に振り込むなど、宇都宮市や小山市、足利市を中心に被害が相次いでいる。
同課は全金融機関の窓口などに被害防止を呼びかけるチラシの掲示を求めているほか、今後は高齢者宅にもチラシを配布して注意を呼び掛ける予定で、「怪しい電話があったら、名前を最初に尋ねるなど注意してほしい」と話している。【塙和也】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031018-00000001-mai-l09