2003年10月18日(土) 19時26分
お年寄りが被害体験を説明 「おれおれ詐欺」頻発で(共同通信)
息子や孫を装って高齢者に「おれだよ、おれ」と電話し、交通事故の示談金名目などで現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の頻発を受け、警視庁南千住署は18日、被害に遭ったお年寄り2人を招いて体験を説明してもらい、住民に注意を呼びかけた。
同署が東京都荒川区で開いた「地域安全の集い」の一環で、住民約400人が参加。20万円をだまし取られた男性(84)は「かわいがっていたおいが交通事故に遭ったと聞き、気が動転してお金を振り込むことしか考えなかった」と体験を話した。
30万円の被害に遭った女性(78)も「『おばあちゃん、分かる?』と聞かれ、つい孫の名前を言ってしまった」と述べ「あわてない」「親せきに事実を確認する」などとアドバイスした。
警視庁管内では、被害が急増した今年3月から8月末までに計585件、総額約3億6600万円の被害が届けられている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031018-00000091-kyodo-soci