2003年10月16日(木) 12時59分
犯罪被害者支援など議論へ 人権擁護大会(共同通信)
犯罪被害者の総合的支援や化学汚染による人権侵害などをテーマにした日弁連の第46回人権擁護大会が、16日から2日間の日程で松山市で始まった。
犯罪被害者支援の分科会では「全国犯罪被害者の会」代表幹事の岡村勲弁護士と長崎県の犯罪被害者が、自分たちの体験を報告、被害者が望む支援について議論する。訴訟参加を具体的に考えるため、犯罪被害者が被告人質問をするなどの模擬裁判も開かれる。
化学汚染による人権侵害をテーマにした分科会では、カネミ油症患者らが汚染被害の実態を報告。環境先進国スウェーデンや欧州連合(EU)の化学物質政策を紹介し、被害を未然に防止するための化学物質管理の在り方と、被害救済の仕組みについて討議する。
先端医療をめぐる分科会は、クローンや代理母などの問題を取り上げ、医療技術の発達で生まれる新たな人権や法規制について議論。体外受精などを行っている産婦人科医師に対するアンケート結果も発表する。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031016-00000112-kyodo-soci