2003年10月15日(水) 00時00分
おれおれ詐欺?行員が被害防ぐ(東奥日報)
「おれだよ、おれ」と電話をかけ、高齢者らから現金をだまし取る「おれおれ詐欺」。県内でも被害が広がっているが、みちのく銀行小中野支店でこのほど、「送金したい」と駆け込んできた来店者に、行員が機転をきかせて被害を未然に防いでいたことが十五日、分かった。
調べによると九日午前十時ごろ、八戸市在住の女性(63)が「娘婿が車で事故を起こしたので十九万円送金してほしい」と来店。応対した営業担当行員が事情を聞くと「給料日にすぐ返す」「家内には内緒にしてほしい」など電話の内容に不審な点が多く、「おれおれ詐欺ではないか」と八戸署に通報した。
通報を受けた八戸署員が、直接本人に確認した方がいい−などと女性に助言。翌日、娘婿を名乗る男からの電話に「本当に本人なのか」「声が違う」と女性が追及したところ、すぐ電話を切ったという。
県内では九月以降、被害が急増しており同署では「怪しいと感じたらすぐ警察や銀行に相談して」と話している。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1015/nto1015_16.html