2003年10月15日(水) 00時00分
「オレオレ」事件 高齢者狙い恐喝多発(朝日新聞・)
ヤミ金融業者に監禁された子どもを装い、「オレオレ、監禁されている。助けて」などと親に電話をかけ、現金を脅し取ろうとする恐喝事件が多発している。県警によると、9月上旬からの1カ月で、同様の事件が8件(未遂7件)発生しており、「まずは疑ってかかることが大切。職場や自宅に本人の所在を確認をしてほしい」と注意を呼びかけている。
今月7日、県東部の女性(78)宅に、息子を装って現金を要求する電話がかかり、女性は実際に100万円を指定された銀行口座に振り込んでしまった。夜になって息子が帰宅して発覚したが、現金は東京都内のコンビニで引き出された後だった。
県警によると、手口は似通っている。まず、本人役が電話をかけ、実在の家族の名前を名乗るなどして、「お母さん助けて」などと泣きつく。途中でヤミ金融業者を名乗る男が電話を替わり、「借りたもんは返さんといかん」「息子の命はいらんのか」などと脅し、現金を銀行口座に振り込むようにすごむという。
被害者には高齢者が多い。要求金額は40〜350万円。いずれも、家族が以前にヤミ金融業者から金を借りたり、保証人になったりしたことがあるといい、要求金額も借金額に近いという。県警は、金融業者から「名簿屋」を経て個人情報が流出した可能性があるとみている。
(10/15)
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=3355
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