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宇都宮市の宇都宮社会保険病院(昌子正実院長)は15日、01年1月に40代の男性患者から採取した検体に、他の末期がん患者の検体が混じるミスがあり、がんと誤診されたこの男性の左肺の半分を切る不必要な手術を施していた、と発表した。男性は手術の約2週間後、縫合部分に穴が開く合併症を起こし、現在は脳梗塞(こうそく)で意識不明の状態が続いているという。
病院側は記者会見を開き、「検体の混入ミスと合併症に直接の因果関係はないが、ミスがなければ手術の方法が違うものになった可能性はある」としており、患者側に補償をしたと説明した。
男性は当時、のどや胸に違和感を感じたため、同病院は気管支内視鏡の検査で腫瘍(しゅよう)と見られる組織片などの一部を採取した。しかし、この男性から採取した検体の入った試験管に別の患者の検体が誤って混入、細胞診断の結果、病院は男性の腫瘍を悪性と判断した。左肺の下半分を摘出したが、その後の検査で、男性の腫瘍は良性であることがわかったという。
(10/15 12:11)