2003年10月15日(水) 09時05分
Webパーソナライズは経費の無駄?(ZDNet)
Webサイトのパーソナライゼーションはコストがかさむばかりで非生産的——。こう指摘する報告書「Beyond the Personalization Myth」をJupiter Researchが10月14日発表した。
企業はパーソナライゼーション戦略を実行するよりも、サイト検索やナビゲーションを利用しやすくするといった基本的な機能に的を絞るべきだと報告書は指摘する。
パーソナライゼーションは効果が低いばかりか、驚くほどコストがかさむと報告書は指摘。サイトのパーソナライズによって、まったくお金を使ってくれないユーザーを引き付けてしまう確率は、お金を使ってくれるユーザーを引き付ける確率の2倍以上だったという。
パーソナライズされたWebサイトの運営コストは、「匹敵するダイナミックサイト」の運営コストの4倍以上になることも判明。このコストは主に、Broadvision、Epiphany、Teradata、IBM、ATGといったベンダーからのパーソナライズソフトライセンス料に加え、結果測定、ルール管理、システム最適化などに人手がかかることによるものだとしている。
また、Jupiterが調査したコンシューマーの25%は、マーケティング業者によって情報が不正利用されるかもしれないとの懸念から、Webサイトのカスタマイズは避けていると回答。同じ理由でWebサイトへの登録を避けるとの回答も同程度に上った。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000002-zdn-sci