悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年10月14日(火) 12時14分

腹腔鏡手術、2年前にも死亡例…昭和大藤が丘病院読売新聞

 横浜市青葉区の昭和大藤が丘病院で一昨年11月、腹腔(ふっくう)鏡を使った子宮筋腫(きんしゅ)などの摘出手術を受けた女性が、約1か月半後に死亡していたことが14日までに分かった。

 遺族は損害賠償を求めて提訴したいとしている。同病院では、腹腔鏡を使って副腎の腫瘍(しゅよう)摘出手術を受けた川崎市の女性(当時29歳)が死亡していたことが8日に発覚したばかり。

 子宮筋腫(きんしゅ)と卵巣腫瘍の摘出手術後に死亡したのは、東京都町田市、会社員川内康羊さん(47)の妻、明美さん(当時40歳)。

 康羊さんによると、明美さんは2001年11月5日、産婦人科で初期の子宮筋腫と卵巣腫瘍の摘出手術を受けた。事前に医師から腹腔鏡手術の危険性についての説明はなく、「1週間で退院でき、傷跡が小さくてすむ」などの説明を受けたため、同意したという。

 手術は通常の2倍の約4時間かかったうえ、手術後の7日未明になって明美さんの血圧が低下し、同日午後、開腹手術したところ、大腸の一部に約4センチの穴があり、腹膜炎を起こしていることが判明した。明美さんは12月21日、多臓器不全のため死亡した。

 病院側はこの間、明美さんの手術の状況などを文書で説明したが、腸に穴が開いていたことは認めたものの、手術を撮影したビデオには穴が開くような動作は見られないとして、医療ミスを否定。死亡診断書にも「病死」と記載され、警察にも届け出をしていない。

 同病院の小山重雄事務長は14日、「16日に事故調査委員会を開き、一連の流れを確認してから今後の対応を決めたい」と話した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031014-00000002-yom-soci