2003年10月13日(月) 21時54分
<放射線過剰照射>新たに63人判明 青森・国立弘前病院(毎日新聞)
青森県弘前市の国立弘前病院(伊藤文也院長)の放射線過剰照射の医療ミスで、弘前病院は13日、過剰照射を受けた患者が新たに63人79件判明したと発表した。過剰照射の被害にあった患者はこれで317人406件となった。
病院内倉庫で放射線技師が記載する「高エネルギー放射線治療名簿」を新たに発見。照射録やカルテと突き合わせ再確認をしたところ判明した。同じ放射線技師の照射量換算ミスが原因。過剰照射の期間も88年7月〜99年10月で同じ。この期間に弘前病院で放射線治療を受けたのは計610人990件。期間内に放射線治療を受けた半数以上の患者が過剰照射を受けていたことになる。
過剰照射の放射線量については、事故判明後設立された外部の専門家も交えた事故調査委員会の「不正確な照射量を公表すべきではない」という判断で公表しなかった。
病院は13日、医療事故として県と警察に報告した。
【石川宏】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031014-00000037-mai-soci