2003年10月12日(日) 00時53分
大手企業で進むLinuxへの移行(ZDNet)
コスト削減圧力が強まる中、Linuxを選ぶ企業が増えているとの現状を、米カリフォルニア州で10月8日開かれたベンチャーキャピタルカンファレンスで大手企業の幹部が紹介した。
同カンファレンスのパネルに出席した衣料品小売大手GAPの最高情報責任者(CIO)とBank of AmericaのIT担当幹部は、自分たちもLinuxに移行した中の1社だと説明。GAPのITプロジェクトで最優先課題となっているのは「Linuxに関連したすべて」だと、CIOのケン・ハリス氏は述べている。
Bank of Americaも急速にLinuxへの移行が進んでいると話すのは同社技術/業務部門のマネージングディレクター、ラルフ・ジーグラー氏。ITの新興企業は、企業のLinuxシステム管理と運営を支援するツールの開発に当たってほしいと呼び掛け、この分野には大きなビジネスチャンスがあると指摘した。
パネリストとして参加したCredit Suisse First Bostonの元CTO、エバン・バウアー氏は、多くの場合、LinuxはSun MicrosystemsおよびHewlett-PackardのUNIXに代わって採用されるようになっていると指摘。同氏は現在、金融サービス会社向けのITアドバイザーを務めており、ウォール街の金融会社が採用している新しいサーバベースのアプリケーションは70%以上がLinuxで稼動していると紹介した。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031012-00000006-zdn-sci