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2003年10月09日(木) 16時24分

<虚偽販売>浄水器訪販会社元社長ら7人を逮捕 福岡県警毎日新聞

 福岡県警は9日午前、福岡市東区の浄水器訪問販売会社「マスターライフ」(清算手続中)の元社長、伏見英康容疑者(33)=住所不定=ら元役員や従業員計7人を、特定商取引法違反(不実の告知)容疑で逮捕した。県警は、マ社と関連2社が虚偽の内容を宣伝文句に全国で浄水器約4000個を販売し、12億2000万円の売り上げがあったとみている。関連会社2社についても立件する方針で追及する。

 直接の容疑は、02年2月下旬〜5月下旬、7人が共謀し鹿児島県川内市内の男性(26)ら4人の自宅を訪問。コップの水道水に検査液「オルト・トリジン」を数滴入れ、薄い黄色に変色したのを見せて「変色するのはこの水にごみや細菌、発がん性物質が入っている証拠。飲み続ければがんになる。我が社の浄水器を取り付けると細菌などを取り除くので安心して水を飲めます」などとうそを言って販売した疑い。

 伏見容疑者は容疑を否認、他の6人は大筋で認めているという。

 伏見容疑者らは、浄水器を1台24万8000円〜37万8000円という市価の数倍の値段で販売していた。オルト・トリジンは塩素濃度を調べる検査薬で、水道水が塩素に反応して変色するのを悪用していた。

 逮捕されたのはほかに、元役員、古賀信泰(29)=福岡市東区▽元幹部、早田主大(30)=同▽元幹部、古城昭博(31)=同▽元幹部、森尚士(25)=同▽元幹部、池田暢久(31)=鹿児島市▽元従業員、浜田覚(25)=同=の6容疑者。

 関連会社2社は、いずれも伏見容疑者が出資。逮捕された7人のうち、伏見容疑者ら3人が1社の役員を兼ね、1人はもう1社の社長だった。

 県警は今年5月、3社の福岡、鹿児島、広島各県の本店や事務所など23カ所を家宅捜索し、押収資料を分析していた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00001085-mai-soci