2003年10月08日(水) 21時52分
「県ヤミ金融対策連絡会議」を発足 注意喚起や啓発、相談会も−−県など /広島(毎日新聞)
◇ヤミ金融の恐ろしさ知って
法定金利を超えて貸し付けをし、脅迫的な取り立てを行うヤミ金融が深刻な問題となる中、行政や関係団体が連携して総合的対策を講じようと、「県ヤミ金融対策連絡会議」が、発足した。県や県警、広島弁護士会、県貸金業協会など7機関で組織し、県民への注意喚起や啓発などに取り組む。
県庁で開かれた第1回会合では、県環境生活部の竹本一寿部長が「情報を相互交換し、より迅速で的確なヤミ金対策をしていきたい」と会議の趣旨を説明。広島弁護士会の我妻正規・消費者問題対策委員長は「携帯電話で債務者を脅し、口座に金を振り込ませるのが一般的な手口だが、ダイレクトメールなどを使った詐欺的手口も増えている」と発言した。
一方、県警本部生活環境課の菊沢信夫課長は、ヤミ金融業者と暴力団との関係を説明。説明によると、いったんヤミ金融を利用すると、債務者名簿に記載されて他の業者にも情報が流れ、ある業者の返済期日に他の業者がさらに金を貸すなどしているという。菊沢課長は「ヤミ金融が恐ろしいということを広く知らせる必要がある」と話した。
また連絡会議の発足を受け、県などは合同で特別相談会を実施する。相談会の日程は、中区基町の県消費者生活室で、16日10〜12時、13〜15時▽福山市三吉町1の県福山地域事務所で29日、同。
【小山内恵美子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000006-mai-l34