2003年10月08日(水) 09時16分
不正侵入で人気ゲームのソースコード盗難(ZDNet)
Valve Softwareのネットワークが不正侵入を受け、今後登場予定のゲーム「Half Life 2」のソースコードが丸ごと盗まれる事件が起きた。これにより、このゲームをオンラインでプレイするユーザーが攻撃にさらされる可能性がある。
Valve Softwareの創設者兼マネージングディレクター、ゲイブ・ニューウェル氏は、コードが流出したとの噂が流れたことを受けて、Half Life 2のコミュニティーサイトHalfLife2.netでこの事件について報告。それ以上のコメントは避けているが、10月6日、サイトに掲載された情報が本物であることは認めた。
この盗難事件についての説明は10月2日に掲載された。それによると、9月中旬にネットワーク侵入者がValve Softwareの電子メールアカウントにアクセスし、9月19日にはHalf Life 2のソースコードツリー全体をコピーしたとみられる。
この情報によれば、Valveの社内ネットワークはほぼ完全に乗っ取られ、キーボード入力のログ記録システムによって、従業員のパスワードと社外秘の情報が記録された。また、同社は過去1年にわたって断続的にサービス妨害(DoS)攻撃を受けていたという。
Half Life 2は人類が別の次元から来たエイリアンと戦うゲームで、年内に登場する予定だった。オリジナルのゲームはシングルプレーヤー版だけでなく、1998年にリリースされたマルチプレーヤー版の「Counter Strike」なども人気を博した。ゲームサイトGameSpyの統計によると、Half Lifeはオンラインシューティングゲームとして、現在も最大級の人気を維持している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000006-zdn-sci