2003年10月07日(火) 12時07分

ＢＳＥ感染牛、感染経路調査へ農水省が検討会議（日経新聞）

　ＢＳＥ（牛海綿状脳症、狂牛病）の全頭検査で感染源となる肉骨粉の使用を禁止した後に生まれた肉牛が感染牛と確定したことを受け、農水省は７日、専門家による技術検討会議を招集することを決め、感染経路などの調査方法の検討に乗り出した。また同日午後、省内でＢＳＥ対策本部を開き今後の対応方針について意見交換する。

　農水省の疫学検討チームは９月末に、2001年９月に国内初の感染牛が見つかって以降、肉骨粉の使用禁止などの対策によって「感染源・感染経路はほぼ完全に遮断されている」と結論付けていた。同省は今回の感染牛が対策後に生まれていたことを重視。与えられていた飼料などを重点的に調査する

　坂口力厚生労働相は７日に閣議後の記者会見で、「若い牛は発症しないということで全頭検査の見直し論もあったが、全頭検査をやっていてよかった」と述べ、今後も２歳未満の牛も含めて全頭検査を継続する方針を示した。  (12:16)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031007AT1G0700907102003.html