2003年10月07日(火) 08時57分
[セキュリティ]IPA、03年9月のウイルス&不正アクセス届出状況を発表(BCN)
情報処理振興事業協会(IPA、藤原武平太理事長)は10月6日、03年9月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。
9月のコンピュータウイルス届出件数は、1794件で、8月の2014件よりも若干減少した。
9月の新種ウイルスとしては、W32/Swenウイルスが出現し、W32/Sobig(511件)、W32/Klez(272件)に次いで219件と多数の届出があった。このウイルスは、メールの添付ファイルとして届くウイルスで、Windowsの「MS01-020」というセキュリティホールを悪用する。このセキュリティホールが存在しているパソコンでは、添付ファイルを開かなくてもメールをプレビューしただけで感染してしまう。
また、マイクロソフトから送信されたInternet Explorerの修正プログラムの案内を装い、添付ファイルを実行させるように促しており、このセキュリティホールを解消していても、添付ファイルを開くと感染してしまう。
感染させるための手法を二重に仕掛けるとともに、修正プログラムの重要性を認識するようになった利用者の心理をついて、感染拡大を図っている。
IPAでは、「ソフトベンダーは、修正プログラムをホームページからのダウンロードで提供している場合が多く、メールの添付ファイルで送信することはほとんどないので、親切なメールと勘違いして安易に開かないよう注意が必要」と呼びかけている。
なお、9月に届出のあったウイルスは45種類。10月6日から11月30日に発病する可能性がある主なウイルスは、「W32/Klez」(10月6日、11月6日発病)。
9月の不正アクセス届出件数は39件で、8月の45件よりも若干減少した。そのうち被害があった届出件数は5件のみで、今年最も少なかった。内訳は、侵入被害2件、アドレス詐称1件、DoS(サービス妨害)1件、その他(PC内アプリケーションの不正利用)1件だった。
情報処理振興事業協会(IPA)
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